外国人採用の総コストはいくら?紹介料・渡航費・支援費のシミュレーション

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外国人採用を検討する際、多くの事業者が最初に気になるのは「結局、総額でいくらかかるのか」という点です。実際の費用は、採用ルートが特定技能なのか、技能実習なのか、あるいは国内在住者の切替採用なのかによって大きく変わります。さらに、紹介料だけでなく、渡航費、在留資格関連の手続き費用、住居準備費、登録支援機関への委託費、入職後の生活支援費など、見落としやすい費用も少なくありません。特定技能1号では、受入れ機関に外国人への支援実施義務があり、その全部を登録支援機関へ委託することも可能です。技能実習では、監理団体に支払う監理費の中に、職業紹介費、講習費、監査指導費などが含まれる運用になっています。

この記事では、外国人採用で実際に発生する費用を「紹介料」「渡航費」「支援費」に分けて整理し、採用パターン別に総コストをシミュレーションしええええええます。採用判断に必要なのは、初期費用だけを見ることではありません。採用直後の立ち上がりコストと、毎月固定で発生する運用コストを分けて把握することです。その視点で見れば、どの採用手法が自社に合っているのかがかなり明確になります。

この記事でわかること

  • 海外人材の紹介料
  • 海外人材の渡航費平均
  • 支援費用
目次

外国人採用の費用は「紹介料だけ」では終わらない

外国人採用の費用を考えるとき、最初に注目されやすいのは人材紹介会社や監理団体に支払う紹介料です。

しかし、実務ではそれだけでは済みません。
特定技能では、受入れ機関に対して、雇用契約の適切な履行、外国人への支援の実施、各種届出などが求められています。支援は自社で行うこともできますが、全部を登録支援機関に委託することも認められています。
そのため、採用時の一時金だけでなく、入職後に継続して発生する支援委託費も総コストに含めて考える必要があります。 一方、技能実習では、監理団体が実習実施者から徴収する監理費の中に、職業紹介費、入国前・入国後講習にかかる費用、監査指導費、その他諸経費などが含まれる整理になっています。つまり、技能実習は「紹介料」「講習費」「監理費」がまとまって発生しやすく、特定技能は「採用時の初期費用」と「入職後の支援費」が分かれやすい制度と見ると理解しやすいです。

外国人採用で発生する主な費用項目

外国人採用で発生する費用は、大きく分けると五つあります。第一に、送出機関や人材紹介会社、監理団体、登録支援機関などに支払う紹介関連費用です。第二に、現地から日本へ来るための航空券代などの渡航費です。第三に、在留資格申請や書類作成、翻訳、行政書士への依頼などの手続き費用です。第四に、住居確保、家具家電、携帯契約、生活用品、通勤準備といった受入れ初期費用です。第五に、入職後の支援費、通訳対応費、定期面談、生活オリエンテーション、相談対応などの継続費用です。特定技能1号の支援では、生活オリエンテーションや公的手続きの補助、相談対応などが求められています。 このうち、特に見落とされやすいのが住居と生活立ち上げに関する費用です。採用決定後すぐに勤務開始できると思っていても、実際には社宅準備、保証会社、寝具や家電、銀行口座、携帯、交通系IC、自治体手続きなど、細かな支出が積み上がります。制度上の支援義務そのものだけでなく、現場で本当に定着してもらうための費用まで含めて見積もることが、実務では重要です。

専門家の声

実際にXXXXXXXXXXで、XXXXXXXXXという事案があったので、注意してください。

特定技能で採用する場合のコスト感

特定技能での採用は、技能実習と比べると制度の目的が就労であり、実務上は雇用に近い感覚で設計しやすいのが特徴です。特定技能1号では、受入れ機関に支援体制と支援計画が求められ、生活オリエンテーション等を含む支援を行う必要があります。これを自社で完結できる企業であれば、毎月の外部委託費を抑えやすくなりますが、体制整備や多言語対応が難しい場合は、登録支援機関への委託が現実的です。 費用感としては、海外から新規で呼び寄せる場合、採用時の紹介関連費用、渡航費、申請関係費、住居準備費がまとまって発生し、その後に月額の支援委託費が続く形になります。公的資料は制度や義務の整理を示していますが、個別事業者との契約額までは定めていません。そのため、実務上は「初期費用が数十万円単位、月額支援費が毎月発生する」という見方が現実的です。特に海外採用では渡航があるため、国内在住者の切替採用よりも初期費用が高くなります。

技能実習で採用する場合のコスト感

技能実習では、監理団体を通じた受入れが一般的で、監理費の中に職業紹介費、講習費、監査指導費などが含まれます。つまり、企業側から見ると、費用の内訳が分散して見えにくい一方で、制度運用に必要な費用が一定程度パッケージ化されているのが特徴です。特に第1号技能実習では、入国後講習を行わせる主体が監理団体であることも運用要領上示されています。そのため、技能実習は「紹介料が安いか高いか」だけで比較すると実態を見誤ります。講習費や監理費を含めた年間総額で比較しないと、特定技能より安いとも高いとも一概にはいえません。さらに、制度の趣旨や運用負担、将来的な定着や戦力化まで考えると、単純な初年度コストだけで判断するのは危険です。費用だけでなく、採用後にどの程度早く現場戦力になるかも、実質的な採用コストに直結します。

紹介料・渡航費・支援費のシミュレーション

ここでは、実務でよくある三つのパターンで考えます。なお、制度上の義務は公的資料に基づきつつ、金額は事業者間契約で変動するため、以下は実務上の概算シミュレーションです。まず、特定技能で海外から1名を採用する場合、紹介関連費用を30万〜60万円、渡航費を5万〜15万円、申請・書類関係を10万〜20万円、住居・生活立ち上げ費を10万〜20万円、月額の支援委託費を2万〜4万円程度で見ると、初期費用は55万〜115万円前後、年間総額は79万〜163万円程度が一つの目安になります。支援を自社で内製できれば、年間総額は圧縮しやすくなります。 次に、国内在住の特定技能人材を採用する場合は、渡航費が不要、住居費も抑えられるケースがあるため、紹介関連費用30万〜60万円、申請関係5万〜15万円、住居等0万〜10万円、月額支援委託費2万〜4万円程度で考えると、初期費用は35万〜85万円前後、年間総額は59万〜133万円程度に収まりやすくなります。海外採用より費用を抑えやすい反面、既に国内で就労している人材は競争が激しく、採用単価が上がることもあります。技能実習で1名受け入れる場合は、職業紹介費、講習費、監査指導費などを含む初期費用と、毎月の監理費を分けて考えるのが実務的です。監理費の公的な区分を見ると、職業紹介費、講習費、監査指導費、その他諸経費が想定されており、これに渡航費や住居準備費が加わります。概算として、初期費用40万〜80万円、月額監理費3万〜5万円、渡航や住居で15万〜30万円程度を見込むと、初年度総額は91万〜170万円程度になるケースがあります。もちろん契約先や国、職種により上下しますが、初年度は特定技能と大きく変わらない、あるいは高くなることもあります。

採用コストを下げるための考え方

外国人採用のコストを下げたい場合、最も重要なのは「採用経路を最適化すること」と「離職コストを抑えること」です。たとえば、海外から新規採用するより、国内在住の有資格者や在留資格切替が可能な人材を採用できれば、渡航費や立ち上げ費用を抑えやすくなります。また、登録支援機関にすべてを委託するのではなく、自社で実施できる支援を増やせれば、月額コストを下げる余地があります。もっとも、自社支援には多言語対応や相談体制、各種手続き補助の実行力が必要なため、安易な内製化は逆に現場負担を増やすこともあります。もう一つ大切なのは、採用費ではなく定着率まで含めて判断することです。初期費用が多少高くても、1年以上安定して勤務し、夜勤や主要業務まで担える人材であれば、採用単価は結果として下がります。逆に、初期費用だけを見て安いルートを選んでも、定着支援が弱く短期離職が起これば、再採用でさらに費用がかかります。外国人採用は「いくらで採るか」ではなく、「いくらで定着して戦力化できるか」で判断する方が経営上は正確です。

外国人採用では、最初にどのくらいの費用を見ておけばよいですか?

採用ルートによって変わりますが、特定技能を海外から採用する場合は、紹介料・渡航費・申請費・住居準備費などを含めて、初期費用が数十万円から100万円前後になることがあります。加えて、入職後は支援費や管理費が毎月発生する場合があります。

外国人採用の費用は、紹介料だけではないのですか?

はい。実際には、紹介料のほかに、航空券代、在留資格の手続き費用、住居準備費、生活支援費などがかかります。採用時の一時的な費用と、入職後に継続してかかる費用を分けて考えることが大切です。

特定技能と技能実習では、どちらのほうが安いですか?

一概には言えません。特定技能は支援費が継続的に発生しやすく、技能実習は監理費や講習費などを含めた費用がかかります。制度の違いだけでなく、採用国、職種、委託先、定着率によって総コストは大きく変わります。

h2 まとめ

外国人採用の総コストは、紹介料だけでは判断できません。特定技能では、紹介関連費用、渡航費、在留資格関連費用、住居準備費、月額の支援委託費まで含めて考える必要があります。技能実習では、監理費の中に職業紹介費、講習費、監査指導費などが含まれ、これに渡航費や生活立ち上げ費が加わります。目安としては、国内在住の特定技能採用が比較的抑えやすく、海外からの特定技能採用や技能実習は初年度100万円前後からそれ以上になることも珍しくありません。制度の違いを正しく理解し、自社で何を内製し、何を外部委託するかを整理することが、採用コスト最適化の第一歩です。

記事の監修者

片山海斗のアバター 片山海斗 介護業界専門家

片山 海斗(介護業界専門家)
Professional Care International 株式会社の代表として、国内の最新事例に基づく福祉介護業界の経営コンサルティングファームを経営。年間7,000名以上の経営者に対して講演を実施する介護業界のスペシャリストとして知られる。経営者のリアルな悩みを解決するマネジメントのコツや実践的な経営手法については、自身が手掛ける介護経営ラボにて詳しく解説している。

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